ある日、体重が180kgを超えた。
さすがに。さすがにショックだった。
けど体重は増え続けていたのでこういう日が来るだろうなとは予測していた。体重は右肩上がりに増えていたのだから。
身体に様々な異変が出ていた。
無呼吸症候群はずいぶん前から発症していた。
無呼吸症候群の治療のために使うCPAPという機械は入院して設定までしたが、無意識に外してしまうので使い物にならなかった。
立小便は140kgを超えたころから出来なくなっていた。手が性器に届かないので立小便出来ないのだ。
お尻も170kg超えてから拭けなくなっていた。
仕方ないのでウォシュレットを使い、それでも綺麗にならないので風呂場で綺麗にしていた。
自分の尻を文字通り自分で拭けないのかとすごく情けなかった。
セックスもまともに出来なくなっていた。
体位的に無理なのだ。
最も危機感を覚えたのは咳き込んで意識を失った時だ。仕事仲間とSkypeをしている最中咳き込んで、気がついたら床に倒れていた。
ほんの数秒ほど気絶してだけだったらしいが、記憶が飛んでいた。
死ぬ、と思った。
このままでは死ぬ。
本当に死んでしまう。
どうにかしようと思った。
しかし痩せ方が分からない。
痩せ方が分からないのだ。
そういう時は何をしても太ってしまう。
少なくともそう思い込んでいた。
かかりつけのお医者さんと相談した。
一度入院してみるのはどうか?との意見が出た。
実はかかりつけのお医者さんというのは、精神科の医師だ。
元々僕はメンタル的に病んでおり、お医者さんの世話になっていた。最近はメンタルの調子は良いのだが、定期的に薬を飲む必要があるため通院していた。
今回無呼吸症候群もあり、睡眠障害ということで入院してみては?食事も管理してもらえるのでどうかな?というお話だったのだ。
2022年下旬、僕は病院に入院することになった。
そして、これが、ダイエット成功への道につながる大きな転機となる。